中国で茶道のおけいこ

上海でのんびり日本茶道に励んでいます

上海で茶花:文月のノウゼンカズラ

上海でお茶をしていると、茶花に困ります。

日本では普通に生えているような季節の花が、中国では見つからなかったり。

栽培しているのはバラのような洋花が多いですしね。

特に夏は茶花に苦労する季節だなあと。

 

そんな中、近所で庭をよくお手入れしている人の家で、この季節に分けていただくのが「ノウゼンカズラ」(凌霄花)。

中国語でも同じ漢字で「凌霄」[líng xiāo] です。

学名:Campsis grandiflora 

こんな感じの、落葉性のつる花です。

雨上がりに、鮮やかなオレンジ色の花が一気に咲いていました。

花は3~4センチほど。ラッパみたいな形ですね。

夏から秋にかけて花が咲き、10月頃に種ができるそう。

 

調べてみると、中国原産で、平安時代には日本に渡来していたよう。

ノウゼンカズラは、夏の季語なんですね。

 

ご近所のノウゼンカズラは毎年よく育ってて、2階まで伸びた分は切っているそう。

どんどん繁殖していくんですね。

あと、ノウゼンカズラの下ではおしろい花が咲いていますが、こちらは茶花では使えず。

 

茶室には釣船で。

掛け軸は夏らしく「瀧」

外には上海のビル群が広がっています。