中国で茶道のおけいこ

上海でのんびり日本茶道に励んでいます

5月は菖蒲の季節ですね

上海ではいつも茶花に苦労しますが、5月になると、菖蒲が一気に咲きますね。 私の家の近くには水路があり、そこに群生しています。 黄色の菖蒲は「黄菖蒲」。 中国語でも「黄菖蒲」とも言うようですが、菖蒲は「鸢尾」(yuān wěi)と言った方が通じるよう。…

祖母が残してくれた茶道の本

お稽古の予習や復習をする時に、私は古い教本シリーズのいわゆる「緑本」を愛用しているのですが、これは祖母が遺してくれたものです。 前回、東貴人且座のお稽古をしたので、「七事式」の上中下本を見直し…。 長く使っていると、本の表紙がボロボロになって…

卯月のお稽古③:東貴人且座 ほか

4月は炉の最後ですね。 このブログのおかげで、とてもうれしい出会いがあり、お稽古も初心を忘れず楽しく邁進したいとやる気をあらたに。 お稽古記録:2024年4月27日(土) ◆東貴人且座 ◆雪月花之式 ◆平花月 3回連続で花月をしたら、足がふらふらでした… 東…

卯月のお稽古②

なかなか更新できずにいますが、4月もこつこつお稽古中です。 2024年4月のお稽古記録 4月14日(日)真の行台子 柄杓をとる前に柄杓立てを動かし、 最後に柄杓を戻した後に、柄杓立ても戻す、を忘れがち。 4月17日(日):台天目 台ははさみぶくさでふくこと…

中国の老舗菓子メーカー「稲香村」の桜のお菓子を買ってみた

さてさて月餅でも有名な中国のお菓子メーカー「稲香村」ですが、調べてみるとその歴史は古く、1773年(清朝の乾隆38年)に北京で創業が始まりだとか。 北京稻香村官方网站(移动版) で、最近その稲香村が中国版のインスタ・小紅書でいろいろな商品の紹介と販…

卯月のお稽古記録:旅箪笥

すっかり春ですね。 4月で風炉も最後です。 今月は「旅箪笥」のお稽古。 お稽古記録:2024年4月8日(月) 旅箪笥の濃茶 メモ: 旅箪笥の薄茶の時は、閉めて始まり、閉めて終わる。 濃茶の時は開けてかざって始まり、閉めて終わる。(次の薄茶へ) 芝点(しば…

清明節前は新茶の季節ですね

中国では、清明節(4月5日)の前に摘むのが、今年最初の新茶で「明前」[míng qián]と呼ばれています。 「明前」の新茶は、新芽の先が柔らかくて、香り豊かに、味もまろやかで人気があります。 中国浙江省湖州市長興県で茶摘みをしている友人から、動画が送ら…

上海で利休忌のお稽古

利休忌でしたね。 三具足を飾り、利休さんの好きだった菜の花をいけ。 利休さんに供茶をして、花月のお稽古をしました。 【お稽古記録 2024年3月30日(土)】 -供茶+平花月 -濃茶付き花月 -投げ込み花月 供茶した人が、今日はひたすら「花」に当たり、 こ…

弥生のお稽古

もうすぐイベントがあるので、最近は点茶盤でのお稽古。 それにしても、近頃またいろいろあって、上海はともかく、中国の地方都市では、着物を着るのがぴりつく状況。 呉服といえば、中国にもつながる服装だと思ったりもするけれど、見た目で判断されるのは…

最近いただいたおいしかったお菓子(まとめ)

茶道をしていると、上海でもおいしいお菓子をいただけるのは、とてもうれしいことです。 お稽古で日本からのめずらしいお菓子をいただくことも多く、お菓子記録をしておきます。 「菜種の里」三英堂(島根県松江) 島根県松江市で作られている和菓子で、茶人…

相模原市茶道連盟の春のお茶会に行ってきました

一時帰国中に、ちょうどお茶会があり、行ってきました。 コロナ禍も終わり、大寄せの茶会もにぎやかに戻ってきましたね。 (濃茶はやはり回し飲みはなしですが…) ビルの7階にお庭があり、待合がありました。ステキ 華やかな濃茶席でした。若々しくて、明る…

淡交会の研究会

一時帰国中に、淡交会の研究会に出席しました。 研究会の科目は… -盆香合 -包帛紗 ー平花月 勉強になりました。 豊島屋の「春うらら」をお菓子をいただきました。 かわいらしい色づかい。 家に帰ってからおいしく、お茶でいただきました。 継続は力なり…で…

上海の天皇陛下の誕生祝賀会での呈茶席

気がつけば、3月ですね。 2月はうれしい出会いがあったりでしたが、 なんだか年度末でばたばたしているうちに更新しないままになっていて、 後追いでぼちぼちアップしていきます。 2024年2月23日(金)に上海の花園ホテルで、天皇陛下の誕生祝賀会が行われ…

如月のお稽古記録:初炭、唐物、大圓之真

2月は春節もあって、なんだかあっという間ですね。 お稽古記録: 2月14日 初五 情人節 初炭、唐物 2月18日(日)大圓之真 炉の時は、柄杓を取る前に箸立てを前に動かし、最後に戻すことを忘れがち。 釜の蓋を開ける時は、毎回「こ」の字にふく。 茶碗にお茶…

北京で「ひな祭り茶会」があるそうです。

微信WeChatの裏千家北京同好会からのお知らせを見ていて、 3月3日(日)にひな祭り茶会があるそうです。 お子さんも気軽に参加できるようで、いいですね。 そろそろ上海でも梅に続いて桃が咲き出すかもしれません。 ランキング参加中茶道

拝見した猫の古帛紗があまりにもかわいかった件!

お稽古で拝見した時の古帛紗があまりにかわいくて! お裂地を伺ったところ、龍村の「チョーカー猫」と。 チョーカー猫とは?と、早速龍村のサイトで確認。 フランスのジュエリーチョーカーに範をとり、しなやかに弧を描く蔓草と気ままに遊ぶ猫の姿を組合せ、…

如月のお稽古:茶入荘

春節後に初めてのお稽古でした。 2024年2月11日:お稽古記録 -初炭 -茶入荘 最初は茶碗の中に茶入を入れてかざる。 茶筅通しは、右手だけで一度打ちしてから、両手で茶碗をひく 薄茶の茶筅荘。 最初は茶碗に、袱紗を入れ、その上に棗を入れ、かざる。 軸は「…

龍年快楽!!

今日(2024年2月10日)は春節ですね。 中国的には今日から龍年の始まりです。 明日、お稽古初めにうかがおうと思っています。 昨日の大晦日はこんな雰囲気でした↓ youtube.com そして、梅が咲き始めています。春の訪れを感じますね。

如月のお稽古

春節前の最後のお稽古です。 2024年2月8日 初炭点前+濃茶の平点前 長崎のお土産の干菓子を戴きました。 「長崎ふうけい」くじらさんとねこさん 長崎の落雁は、もち米ではなく米粉でつくられているそうで、独特のやさしい風味でおいしかったです。 私がいただ…

【茶花】中国語でユキヤナギは?

可憐な白い花がたくさん連なる「ユキヤナギ」 中国語ではなんていうのかなと調べたら、正式名称は「绣线菊」[xiù xiàn jú]と言うのだそう。 日本の漢字だと「繡線菊」ですね。線条に刺繍のような菊かな? ほかにも线叶绣线菊、珍珠花、珍珠梅など、いろいろ…

上海で節分茶会にお邪魔しました

節分テーマの月釜茶会にお邪魔しました。 今回は「能登半島地震災害チャリティ」のため、 お茶会費はすべて寄付されるとのこと。 お菓子も賛同された上海の和菓子屋さんからの無償提供されたそうです。 掛軸「万里一条鉄」(ばんりいちじょうてつ) 能登復興…

睦月のお稽古:筒茶碗

雨が降ったり、寒かったり変なお天気が続きますね。 そんな時には、ほっこり温まる「筒茶碗」がいいですね。 【お稽古記録】2024年1月31日:筒茶碗 筒茶碗は薄茶だけ。 最初に、温めたお茶碗に「しぼり茶巾」で入れて。 茶碗にお湯と茶筅を入れてから、温め…

上海で花びら餅をつくってみたよ

初釜の時の定番の和菓子を、手抜きながら作ってみました。 ごぼうは10cmの長さに切って、よくあくを抜いてから下茹でし、 さらにしっかり煮込んで、砂糖と蜂蜜を入れて照りがでるまで。 その後、3時間ほど漬けたままに。 (芯はすっかりなくなりましたが、楊…

甲辰初釜茶会2024

新年の初釜のお茶会を睦月のよき日に、上海にて。 掛け軸:「松樹千年翠」 藤井誡堂筆 花入: 「竹一重切」 銘 和敬 淡宗作花: 椿、蝋梅 炉 縁:松紋炉 釜:松葉紋 香 合:赤絵寶珠形 岡本為治作 主菓子:銘「香梅、大根、雪人」 四つ葉製 主茶碗(濃茶) …

睦月のお稽古記録:真之行台子

お稽古記録:2024年1月27日 真之行台子(炉) -お菓子7種 -釜の蓋を開けるたびに、袱紗で蓋の上下をふく -水指の蓋は、真の一手開け ランキング参加中茶道

睦月のお稽古:台子

お稽古記録:2024年1月25日 台子の濃茶 濃茶の時は、最後建水を元に戻してからふすまを閉める。 薄茶の時は、水次でふすまをしめて、建水を前にして拝見が戻るのを待つ。 ランキング参加中茶道

1月の季節の花「蠟梅」 中国語では?

蠟梅の季節ですね。 和名の「ロウバイ」の語源は、漢名の「蝋梅」の音読み(とされているそう)。 中国語では、現代でも「蜡梅」 [là méi] 花の名前は、日本語と中国語で違って難しいケースも多いですが、これは中国から伝わってきて、そのまま日本語に定着…

睦月のお稽古記録: 行之行台子

2024年のおけいこはじめです。 お稽古記録: 2024年1月18日 行之行台子(炉) 1.盆、2.火箸、3.茶入、4.茶碗、5.建水の順番。 柄杓立てを最初と最後に動かす。 袱紗は下はた、下はたでとる。 茶巾は拭いた後に畳みなおす(最初と最後) 今年もよきお稽古年に…

中国で中国茶を学ぼうブームは子供から

上海のショッピングモールを歩いていたら、子供向けの中国茶講座のポスターが。 中国茶を学ぶことは、中国の伝統に立ち帰り、子供の情操教育にも役立つとの認識が広がっているよう。 こういうポスターでもやはり陸羽の『茶経』が出てきますね。 対象は10-12…

西安紀行③:孟梓窯でお茶交流

耀州窯の作家で、陳炉窯の地域出身の孟樹鋒先生と、その息子さん・孟鳴先生の工作室「孟梓窯」にお邪魔しました。 唐代から始まり、宋代にかけて栄えた耀州窯。 民国時代まで窯場は稼働していましたが、その後伝統が途絶えます。 展示場ではそれを現代に再興…