先日、掛け軸や茶道具の展示があり、初めて「永福庵」に行ってきました。
のんびりの寺猫さん
永福庵
上海市宝山区南陳路351弄2号(上海大学東門の向かい)
その際に、中国で「庵」というのは、尼寺だと聞きました。
確かに!当日会ったのは、全部女性の尼さんでした。
境内では丁寧な野菜作りが行われていました。
永福庵という名前を聞いたことがなかったので調べてみました。
その歴史は古く、乾隆26年(1761年)に建立したとの言い伝えがあるものの、創建者は不明。歴史書の記載に登場するのは近代以降。
もともとは、今の場所から少しずれた南陳路と陳太路の十字路西側にあったそう。
50年代末から60年代初期にはある年老いた尼さんが管理をして、一部の部屋は村の小学校に提供していたそうですが、1966年文化大革命で封鎖されます。
1996年2月に政府の許可を得て、再び開放されるようになりました。
2001年7月に移転の儀式が行われ、2004年3月には元の寺の様子を留めた状況で基礎工事を終え、現在に至る…ということのようです。
現在、お寺の外観は大規模な工事が続いていましたが、本殿の中は立派でした。
お寺の大胆工事の様子や、来訪者へのふるまいスペースはこんな感じでした。
展示スペースは新しくリノベーションされていて、現代的。
2階が大きなガラス張りになっています。何やら中に白いものが…
2階にあがってみると、枯れ枝で作った涅槃仏!
その前が座禅スペースになっていました。
毎週日曜日には禅に関する講演や、座禅会も行われているそう。
また別の機会にも行ってみたいなと思いました。
場所:上海宝山 永福庵
宝山区南陳路351弄2号
地下鉄7号線「南陳路」駅から歩いて10分ほど