中国で茶道のおけいこ

上海でのんびり日本茶道に励んでいます

上海で茶花:文月のムクゲ

上海でこの季節によく見かけるのが「ムクゲ」(木槿)です。

木槿[mù jǐn]

中国からきた花名のようで、中国語でも同じ漢字です。ムーチン。

 

中国では、日本のように白いシンプルな一重のものはほとんどお目にかからず、

色も派手なピンクで八重が多いですね。

上海で先生が活けたムクゲはこんな感じ。

 

そういえば、以前旅行で行った浙江省・龍泉では、ムクゲのスープをいただきました。

 

こんな感じの八重のムクゲを…

  ↓   ↓   ↓

たっぷりスープに!

とろんとして、おいしかったです。また食べたいな。

 

 

上海ではなかなか苦労する茶花探しですが、杭州に行ったら博物館の入口にいろいろ咲いていました。

野草に見えても、植えているようなので眺めるだけで。

ヒオウギ(檜扇、学名:Iris domestica)

この学名を中国で調べると、「射干」と出ます。

シャガは違う花ではと思って調べたところ、

ヒオウギの生薬名は射干(ヤカン)である。同じ漢字の射干(シャカン)を植物名とするシャガがある。

シャガはIris japonicaと命名されているが、中国原産の植物で、古くに日本に入ってきた帰化植物である。」とあり、納得です。

特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会https://www.medicalherb.or.jp/archives/210635

 

中国語でも、射干【yè gàn】と読むそうです。

射は中国語では一般的には、[shè]と読みますが、この射干の読み方は、シャカンよりもヤカンに通じますね。

 

猫も大好き「コバンソウ」(小判草、Briza maxima L.)

中国語では「大凌風草」[dà líng fēng cǎo]

もしくは単に、「凌風草」[líng fēng cǎo]だそうです。

風にそよそよかわいいですね。

 

2023年7月

杭州博物館 西館の入口にて