中国で茶道のおけいこ

上海でのんびり日本茶道に励んでいます

文月のお稽古 ~唱和之式~

裏千家十四世淡々斎が創案した「唱和之式」のお稽古。

(花入れに水を入れ、5カ所に準備)

 

お花を5人全員が生けて、お香を聞いて、生けた花を主題に歌を詠みます。

メインの花は、蓮、木蓮(中国語では木蘭!)、月見草、木槿、蘭の五種類。

木蓮(中国語では木蘭mù lán、ムーラン)

学名:Magnolia liliflora Desr

 

昔は木蘭と書いていたのが、江戸時代に日本では木蓮になったそう。

そして中国で「木蓮」というと「コブシ」のことだそうで、同じ名前で違う花というのがややこしい!

モクレンは、花の姿がランに似ていることから中国では「木蘭」と呼び、日本でも音読みして「モクラン」、更に日本語化して「モクラニ」などとも呼ばれた。

そのため、「モクレン」は漢字で「木蘭」とも表記される。
木蓮モクレン)」と呼ばれるようになったのは江戸時代頃で、「木蘭」から「木蓮」への変化は、見立てられる花がランからハスに変わったことによる。
木蓮」も元は漢名であるが、中国でいう「木蓮」は「コブシ(辛夷)」のことである。
別名の「木蓮華・木蓮花(モクレンゲ)」は木蓮と同様の意味からで、「紫木蓮・紫木蘭(シモクレン)」は紫色の花を咲かせることからの名である。

「語源由来辞典」サイトより

 

最後に花を歌を詠む時には、せっかく中国にいるのでということで、みんな漢詩で。

歌作りだけでなく、書道の練習も必要ですね。何事も修業は時間がかかります。

あと、みんなも手に持った短冊に筆で文字を書くのが難しい!と

 

 

点前メモ:

ー亭主は花台を持ち出して迎えつけ

ー亭主→正客と順番に花を生ける

ー亭主が香を炷いて試し聞きし、正客から順番に聞く

 正客「お香はそのままで」

ー正客が香盆を飾ったところで全員一緒に立ち、四畳半へ

ー濃茶は亭主が点て、亭主も一緒に五人でのむ

ー亭主は茶碗にお湯を入れてすすぎ、膝前において客付きに回り

 「お薄は花月で」

 連客は袱紗を腰につける

ーあとは濃茶付き花月の流れ(菓子付き)

 

ー拝見が終わると、亭主が拝見うつを持つのと同時に、全員立って八畳に戻る

 (正客は菓子器の上に折据を置いたものをもって)

ー亭主は主硯箱を出して、菓子器を下げる

 正客から硯を下から取って回す

ー歌を全員が書いて、回ってきた文台の上に置いてから、読み上げる

 短冊の一番上には花の名前、歌には花を読み込む

 自分の名前は書かない

ー亭主が文台を下げて、もう一度出てきて送り礼で終わり

 

お稽古記録:

2023年7月23日(日) 唱和之式×2